百観音の和光山持廣院台元寺「栃木県佐野市」

和光山持廣院台元寺(たいげんじ)の佐野百観音には、百体の観音様が鎮座しておりますので紹介します。

和光山持廣院台元寺

佐野市のJR・東武の佐野駅の北東部あり、栃木県道41号沿いに立地します。

本堂

佐野市台元寺本堂

佐野市台元寺本堂

画像の、後ろ姿の方は現住職様です、本堂の撮影をお願いしたところ、わざわざ戸ををあけてくださり、照明まで点灯して頂きました。

佐野市台元寺本堂内部

佐野市台元寺本堂内

 

日本仏教の中心の比叡山延暦寺を総本山とする天台宗の寺院です。

西暦1601年3月、春日岡山惣宗寺(佐野厄除け大師)第13世三海大僧正の創立しました。本尊は延命地蔵菩薩(木造半伽像)です。
西暦1848年に焼失、翌年再建しました。その後、2009年に本堂、観音堂、会館、庫裡と諸堂の一斉整備が完成しました。

百観音

栃木県重要文化財指定の百観音は、日光山の了覚上人により発願、四国33観音、板東33観音、秩父34観音の日本全国観音札所、百体の観音様が、1736年11月11日に、5人の鋳物師が腕を競い合い造られた作だそうです。

戦時中の金属拠出命令を受けた、先々代(現住職の祖父)31世の尽力により免ぜられたそうです。

国立公文書館に最近に軍法会議にかけられた記録が発見されたそうです、現住職のお話ですと、当時(31世)住職様は、観音様と一緒に自分の首を差し出すとの覚悟を、告げたそうです。

百観音中央部撮影

百観音中央部撮影

百観音左側撮影

百観音左側撮影

百観音右側撮影

百観音右側撮影

忙しい中に、ご丁寧に説明をして頂き、撮影の許可を快く、お許し頂きました。

以前、右側の最上段の観音様が、盗難に遭ったそうですが、戻ってきたそうです、骨董品屋に賊が持ち込んだところ、作者名が刻んであるため発覚したそうです。あるべき所にあるように出来ているのだと、思いました。

先の、東日本大震災の時に中央部の木製観音様が、落下して真っ二つになり腹部から観音様が出現したそうです。修復業者に依頼して、最近戻った所だそうです。(小さい観音様は、腹部に戻して)

それ以来、安産の祈願をする、妊婦さんが多く来るようになったと仰っていました。

暇乞いの後、合掌してご挨拶後、また機会があれば、お寄りくださいと優しいお言葉に、感激しました。

そして、時間があれば、この通り沿いですから新町薬師堂を見て行ってはどうかと、真田幸村でお馴染みの、犬伏の別れのシーンで紹介されまいした、とのことです、更に感激しました。

和光山持廣院台元寺公式ホームページ

和光山持廣院台元寺データ

所在地 栃木県佐野市犬伏上町1892
電話 0283-23-0141
称号 和光山持廣院台元寺
宗派 天台宗
駐車場 あり

百観音データ

千手観音(せんじゅかんのん) 30体
十一面観音(じゅういちめんかんのん) 28体
聖観音 (しょうかんのん) 24体
如意輪観音(にょいりんかんのん) 8体
延命観音(えんめいかんのん) 4体
馬頭観音(ばとうかんのんorめづかんのん) 2体
不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん) 2体
胝観音(じゅんていかんのん) 2体
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