2007年2月に手作りキャンピングカーの上下スライド式段ベットを製作した記録です。
後方視界を妨げない上下スライド式2段ベット (double bunk)
固定式2段ベットは、普段後方視界が非常に悪いですよね、走行中はリアガラスより上に有って、使用時はある程度の天井高さが必要です。
2段ベットを解体1段ベットにの記事で紹介しました、本来なら解体前の記事を先に投稿するべきでしたが、生憎画像が見あたりませんでした。
しかし、本日見つかりましたので、紹介したいと思います。
多人数に対応すべく
当時は、愚妻と孫1名それに愛犬3頭の旅を想定しておりましたので、平ベットでは、就寝スパースが確保困難と考えて、製作することにしました。
プラスチック廃棄品リユース
当時プラスッチック製作工場に仕事で頻繁にお邪魔していた関係で、プラスチックの角材、板材の不良品を頂くことが出来ました。
木材に比べると、少々重たいですが、仕上がりが綺麗なので、木材を塗装するよりは、見た目が良いです、プラスチックなのに木目調ですからね。
ホームセンターのスライドレール
スライド出来る様にするには、スライドレールが必要です、工業用品などを流用すると高価で、手が出ません。
そんなとき、ジョイフル本田に仕事用の材料を買いに行ったついでに、何気なく商品を見て歩いた(ちょこっとさぼり)良いのが見つかりました、引き出しなどに使うスライドレールが、有りました。
迷うことなく、その中で一番長い(約450mm)スライドレールを4本購入しました。
なぜ、一番長いかと言いますと、予定では300mmスライドですが、長い分には事足りるが、短いと役に立ちませんからね。
設計製作開始
スライドレールが見つかれば、ベットの横幅寸法を決めるのは簡単です、室内壁面に付けたカーテンレール間の寸法から柱となる角材とスライドレール厚みの寸法を合計した、寸法の差がベットお横幅寸法になります。
定寸にカットそしてビス止めして、コンパネの寸法に合わせて、補強材を入れて各所をビス止めします。
この時点の、画像ですが少し小さかったので追加で足しました(斜めに寝れば良いかと思い、身長より短い寸法で作ったので寝ぐるしかったので)
この時点で、上下スライド可能な2段ベットの姿が現れました、愛犬が最初の使用者になりました。
当然見た目のように、スライドベットは、下げた状態です。
重量対策が必要
約35kgの重量が有りますから、一人で上昇位置まで上げるのは、困難です、寝転んで両足でベットの中央付近を押し上げて、愚妻にストッパーを付けて貰って、正に2人三脚の作業でした。
ダンパーの選択
あまりにも酷い、出来に対策を講ずる事にしました、ガスダンパーをのカタログで、1本で300mm前後の伸び長でしかも十数キログラム無いと成立しません。
理想は4本妥協の2本
長さが合えば反発力が合わない、散々探しましたが、見つかりません、長さを基準にして、反発力を決めました300mm17kgfを2本で妥協しました。
4本使うのが理想ですが、2本でも許せる範囲(無理矢理)としましょう、この仕様で4本付けると降りてこない可能性が有るので2本にしました。
画像は、上昇してストッパーで、ベットがバウンドしないように固定しています。
ストッパーとノブボルト
ストッパーは、M8のノブボルトを付けて、柱にM8のタップ切って固定するようにしました。
ダンパーの固定
ダンパーのシリンダー側をベットにM8ボルト止めして、シャフト側を、L型ピースを使い床にビス止めしました。
画像は、室内から撮影しました、ベットの寸法を追加したので、根太が斜めになっています。
ぎこちない動き
前方の対角にストッパーとダンパーを付けました、上げ下げの時は、手で軽くサポートしてあげないと、ぎこちない動きになり落ちづらかったりしました、また逆に上がりづらかったりしましたが、両足で持ち上げた事を思えば、楽になりました。
道具入れBOX
前方の箱は、キャンプ道具入れの、BOXです、半開きになっているのは、ミニダンパーで、わざとらしく半開きになっています、現在は使用していません。
あとがき
この、上下スライド式2段ベットは現在跡形も有りません、残ったのは2本のダンパーのみです。