ステアリングのずれ修正方法

 

簡易アライメント調整

  200系ハイエースの自宅で出来る簡易アライメント調整のノウハウを紹介します。

 ステアリングの位置が、気になりませんか、大体の車はなぜか、やや右に傾いてます、サイドスリップテスターで計測するときの作業者の癖が出る場合があるためです、右側のタイヤを基準に、計測して左側で調整するので、どうしても右にずれます、これを考慮できる方が、計測すれば別ですがね。
 

アライメントテスター

 専門業者に4輪アライメント調整を依頼すると、前輪のみの計測でも2万円以上の請求になりますよね、スポーツカーなどでシビアに走行するのであれば必要ですが、熟年者がハイエースに対して、細かい調整しても、費用対効果を考えると、必ずしも有効では有りませんよね、しかし一度気にすると、ずれが気になって仕方が有りませんね。

 

 通常は、バッテリーのグランド(-側)を外します 

 ステアリングを外して、スプラインの駒をずらしても、良い位置には中々収まりませんね、今どきはエアーバック装着が当たり前ですから、外すときのリスクは大きいです、誤動作で破裂させると、高額修理になりますからね。
基本が大事
 因みにハイエースステアリングウェートの記事での作業は、バッテリーのグランド側を外しての作業が通常なのですが、僕は外さずに行いましたが、運よく誤動作なしで終了しました。
昔はローテク
 そこで、40年前の事を、思い出しまして紹介したいと思います、当時出入りしていた整備工場には、アライメントテスターも無ければ、サイドスリップテスターも有りませんでした。
メンテナンスの師匠に教えて頂いたのはで、前輪と後輪に水糸を当ててト-を計測してテンションロットをアジャストする方法でした。

 簡易アライメント調整の手順を、紹介します。

 トレッドデータ
 200系ハイエーススーパーロングハイルーフのトレッドのデータは、前輪1655mm後輪1650mmです。
 
水平な場所が原則
 その差は5mmです、したがって、片輪のトレッドの差は2.5mmですね、水平な駐車場に駐車してステアリング位置をニュートラルにします。
タイヤ内圧調整
 前後同じタイヤで同じ内圧(重量配分が違うのでタイヤサイドの膨らみが若干違うが)にします、両側の後輪に2.5mmのスパーサー(平座重ねて)を噛まして、養生テープ等で固定して、前輪の前側まで糸を張ると前輪の前側に若干の隙間が出来ます、これがトーインの証です。
水糸測定

水糸測定

 トーの定義
 サイドスリップテスターで、計測してトーイン3とかト-イン4とか言っていますが、mmの長さの単位を省いての呼称ですね、車検の合格範囲は1mmから5mmと言われています、通常の設定は、3mm前後です。

5mmとは1000mmに対して5mmの差と言う事です、タイヤの外形から判断して0.7から3.5mm程度左右のタイヤで水糸との隙間が出るはずです。

 

 ト-(イン)が、セフィテー範囲ならば、次工程に移ります。

 テンションロッドを調整します、走行中にステアリングの位置が、右に(12時が正常だとしたら12時05分)寄っている場合で説明します。
助手席側のテンションロットを調整します、ジャッキアップなしでも、作業は可能ですが、ジャッキアップの際は、毎回述べますが、リジットラックを噛ませてくださいね。
テンションロッド1

テンションロッド1

安全対策と慎重作業

 画像のように、スパナーとモンキーで緩めますが、くれぐれもモンキーはしっかりとねじの外形に合わせてくださいね、緩んだら締め方向に回します(ロットの長さが短くなる方向にサヤ管をモンキーを掛けている方)1/4程度で仮締めしてから、リジットラックを外してからジャッキを下して試運転します、ステアリング位置の戻り方が少なければ、更に同程度アジャストします。
簡易チェック
 

 ステアリング位置が、良い位置に、なったら再度、前工程に戻り、水糸でチェックします、セーフティー範囲でしたら、緩めたナットの締め確認をして終了です。

 微調整してチェック
 しかし、ト-インが多過ぎたら、運転席側を調整します、ステアリング位置をそのままにして、ト-インのみフラット側にするのですから、今度は伸び方向に設定します、先ほど同様に1/4程度のアジャストでトライしましょう。
ステアリングの位置が左に、寄っている場合は、先ほどの逆に、運転席側で縮む方向で調整します。
ステアリング位置が正常での調整は、左右輪のロッドを同じ分量だけを縮めれば、ト-イン方向に変化して伸ばす方向でしたら、ト-アウト方向に変化します。

 燃費は、トーの設定で変化する

 
 因みに、僕が勝手に思うタイヤを労わり燃費稼ぎの設定は、ト-インではなく計測値0mmのト-フラットです。

あとがき

 ドライブシャフトが水平付近の場合は、あまり変化が無いのですが、前回車高調整で、触れませんでしたが、上げ過ぎや下げ過ぎはキャンバ角が変化しますので、調整が必要になります、簡易調整法のノウハウを後日投稿したいと思います。
弁解
 旅行ブログで、車の話題に偏り過ぎると、カテゴリを変えろとご指摘を受けそうですが、車は旅行の重要なアイテムです、そのメンテナンスで快適な旅行をする事が出来るようになりますので、ご容赦をお願いします。
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