ディープサイクルバッテリーにアイソレータ選定要注意

ACデルコAD0002充電器

先日知人からの依頼で、新品のディープサイクルバッテリーが1年程度で使えなくなる不具合が出ているとの事で、のチェックをしました。

米国製有名メーカーディープサイクルバテリー

大陸製ならいざ知らず、米国製の某有名メーカーの公称容量115Aディープサイクルバテリーですよ、1年程度で使用不可能に成るわけ有りません、実際にありえませんよね。

お話しに伺うと使い勝手には、問題は無さそうです、極度な深放電なども無さそうです。

大陸製アイソレーター

大陸製の安価なアイソレーターもどき(言い過ぎか)が米国製のディープサイクルバッテリーとの間に装着されていました。

手順に間違いは無いのですが、330と標記が有りました、果たして330と言う数値が正しいかどうか疑う余地おお有りです。

330から察するに、DC12Vで10Aと仮定すると360Wと想像できますね。

しかし、果たして10Aの出力が出来るかどうかは疑問です、それに電圧がどれほど降下しているかも解りません、預かって直流クランプ電流計や電圧計でチェックすれば検証できるのですが、オーナーが結果を待たずに、激怒して廃棄する旨なので、ご意見を尊重しました。

ACデルコAD-0002で充電

ACデルコAD-0002にて充電して見事に復活充電しました、続いてバッテリー直に繋ぎ、以前の如く使用して貰いました。(後日、安全のためヒューズを装着)

数日後、結果は予想通りです、アイソレータに十分な容量が有無いことが解りましたね。

日本の有名メーカーを推奨

日本の有名メーカーのアイソレーターなら問題は、起こらないと思われます、まぁ人間が作る物ですから、アタリハズレは付きものですが、安価な大陸製に惑わされて、正に「安物買いの銭失い」なならぬよう、ケースバイケースで考慮が必要ですよね。

アイソレーターは容量選定が要

通常、ディープサイクルバッテリーはアイソレーターを装着しているようですが、容量によりますが、1個のバッテリーしか担えませんね、並列で2個使うとまるで、満充電に成りません、故に寿命を縮めているのです。(国内メーカー品でも同様)

アイソレーター無し配線

因みに、僕はアイソレータは使用しておりません、信用できないのは勿論ですが一万数千円が勿体ないです。

保護装置要す

後ほど配線図を投稿しますが、方法は、CB(サーキットブレーカー)で過負荷保護そして、メインバッテリー(エンジン始動用)の間にリレーを噛ましてディープサイクルバテリーに供給すれば、OKです。

リレーで十分

リレーの励磁(電磁コイル)信号は、ACC(アクセサリー)から貰って励磁させます。

まとめ

リレーに依る走行充電システムが、安価で最良の走行充電システムだと自負しております、アイソレータは高価ですし、アイソレー自体に消費電力が発生します、それに幾ばくかの抵抗は歪めません依って、効率は良くありません。

営業妨害の可能性が有りますので、あえて大陸製と銘打って、メーカー名や形式は記載しませんでした。

ディプサイクルバッテリーについて、誤った考えをしている方が。居られます。

それは、115AHをフルに使用出来ません、最近の電子制御のバッテリー充電器でもオルタネーター(車載の発電機による充電システム)でも75%から80%を目安に充電を完了するように設定されといます。

深放電の定義は、いろいろ語れてていますが、20%未満が大方の意見ですね。

50%前後で通常使用していると、それがフルと勘違いして、使えるはずと思い深放電まで使用してしまい、ダウン状態に成るのが大方の不具合の原因です。

過充電を防止して、バッテリーを労り寿命を延ばす為には、過充電と深放電(過放電)こそが、悪の元凶だと言うことがお解り頂ければ、幸い至極です。

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必需品ディープサイクルバッテリー

追記、

サブバッテリー用リレー配線の参考図を、投稿します。

サブバッテリー配線系統図byDraftingCAD

サブバッテリー配線系統図byDraftingCAD

上記の、配線に依る充電方法で、何ら問題なくメインバッテリーは、10年と6ヶ月使用していますし、一台目のサブバッテリーも10年と3ヶ月使用出来ています。

ハイエース200系の寒冷地仕様車は、ノーマル車より発電能力が大きいために、十分な充電を施していると思われます。

数日間の旅行終了後、自宅にて寝具の乾燥や車内の清掃時に、追加充電しているのですが、充電器としては満充電の状態(75%から80%)で追加になりません、すなわち走行充電で充分に充電が出来ている証です。

使用前充電中

使用前充電中

画像は、バイクのバッテリーを充電中ですが、通常の充電は、メルテックのPCX-2000で充電しています。

コメント

  1. やまだ より:

    はじめまして
    ブログ拝見指せていただき、私もサブバッテリーのアイソレーターをどうするか悩んでいたのでとても助かりました。もしよければ、使用されているリレーを教えていただけるませんでしょうか?
    なかなか容量の大きいリレーを見つれられませんでして(>_<)
    宜しくお願いいたします

    • camper-kazu より:

      コメントありがとうございます。
      リレーを使えばアイソレータ無しで問題なく動いていますから、安価でトラブルも少なくて良いですよね。
      仕事柄入手が比較的簡単なリレーを使用しました。製品名は、オムロンのMY4N-D2 DC12Vを使用しています。
      1極あたりの接点容量が抵抗負荷で3Aです、4極を並列に接続にしていますので単純に3×4で12Aとなります。
      この接点にセルモータなどの大電流を通過させての使用では無く走行充電のみですので、数年間トラブルなく使用しています。
      ソケット式ですので、入れ替えは簡単にできます、予備のリレーを用意してあればなお良いのではないでしょうかね。

  2. 斎藤 明 より:

    ハイエースに家庭用FFファンヒーターを着けたいと思っています。
    サブバッテリーと1500インバーターで可能でしょうか?
    ヒーターは、稼働時680wです。
    費用を考えると、車用のFFヒーターと同じ位ですが、温度設定やタイマーなど家電の方が高性能です。
    配管も窓から吸排気は簡単ですし?
    何か良い方法が有りましたら、教えて頂けたら幸いです。

    • camper-kazu より:

      こんにちは、
      1.家庭用のFFヒータは耐震設計されていませんので、長持ちしないと思います。
      2.稼働時680wと言う事は、単純に12で割ると50を越えますよね105Aのバッテリーをフルに使えたとしても2時間程度しか稼働できません、車載用のは20から30w程度ですから20倍持つことになります。
      したがって、車載用を検討した方が良いのではないでしょうか。
      折角良いアイディアに胸を膨らましている所に水を差すようで申し訳ありませんが、参考にして下さいね。

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