ドラムブレーキ分解清掃

 以前の備忘録です。

 

ハイエースのドラムブレーキ分解手順

ドラムを外すには、まずタイヤとくるでしょうが、輪留めとリジットラックをセットしましょう。

タイヤを外す

タイヤ(ホイール)を外しますね(当たり前か?)。
タイヤが外れたら、ハンドブレーキを解除します(タイヤを外す前でも可)、黒塗りした下の画像を見て頂くと、クリップボルト(スタットボルト)要するに、ホイールをナットで固定するボルトの穴が見えますかね。

M8タップにM8ボルトをねじ込む

クリップボルトの穴の間に少し小さい穴が有ります、M8のタップが切ってあります、M8ボルトをねじ込むと押されてドラムが、出てきます、M8-50~60mm程度のボルトは3本以上用意してくださいね、1本でも可能ですが、平均的に出さなくてはならないので、少し締めこんでから外して、次のタップに入れて締めて緩めてを繰り返さなくてはなりません。

噛み込みに注意

M8ボルトを、締めこむときは、噛み込みに注意が必要です、出て来ないからと言って、強く回すと動かなくなります、少し締めたら、プラスチックハンマーかゴムハンマーで、軽くショックを与えながら、M8ボルトを締めて行きます、思い切り回すほどの力は、不要です軽く回りますから、トルクが極端にかかるようでしたら、緩めて叩くの繰り返しをしましょう。
再装着の際は、自動調整機能を、いじらなければ、原則そのままで入ります(プラスチックハンマーやゴムハンマーが必要ですが)どうしても入らない場合は、ライニングを縮める方向にアジャストしてください、ラッチ式の円盤が有りますから、片手でストッパーを解除しながら回す。

ブレーキ鳴きは、目ヤニ取りと角取りで直る

 外れたら、シューの端角(エッジ)を面取りします。いわゆる角取りですね。
ブレーキ鳴きしていたのが直ります。
左側制す前の画像です。写りが悪くて良く見えませんが汚いです。

 下の画像は右側清掃前です。
ブローしてヤスリで目やに取りします。(ライニングシューの角に着いています)320番のサンドペーパーで表面研磨しました。角取り(面取り)はハンドヤスリで削りました。
エアーブローまたは、窒素でブローします、ドラムの内側も、清掃して脱脂しましょう。
綺麗になりました。

 ドラムは黒塗装

 ドラムは黒スプレーで塗装しました。
 

 全部塗るのは、是か否か

乾いたら装着します。新車のように綺麗に塗装できました。ドラムの黒塗りですが、ホイールとの密着面の塗装に関して、賛否両論があります。錆びないように塗装した方が良いと仰る方、静電気の関係で塗装は不可と仰る方がおります。僕は華麗な方が良いと思い塗装しましたが、正解は不明です。

必ずトルクレンチで、規定値に締めましょう。

 

昔の一般車は、手動調整だったので、まめに調整が必要

一般乗用車でもドラムブレーキだった頃は、ライニングの自動調整機構が有りませんでしたから、マイナスドライバーなどで調整窓からアジャストして、タイヤを軽く回して少し擦るぐらいに調整していました。
それを、4本やって同じ効き方にしないと、フレーキを強く踏むと片効の場合横スライドの状態になり危険でした。

 ハイエースのドラムブレーキは自動調整機構ですがハンドブレーキで機能

ハイエースには、自動調整機構が有りますから、手動による調整は不要です、但し時々ハンドブレーキを引く事、ハンドブレーキを引くことにより、ラッチ式の機構が働き、適正な隙間になります、駐車の度にひかなくても、極まれにでも、機能します。

あとがき

自動調整機能でも自動清掃機能では有りません、分解清掃は必須です。
愛車の点検調整を自己で行うと更に愛車の愛着が湧きますよね。
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