栃木県芳賀郡市貝町杉山の、市貝町指定天然記念物のサイカチの木を紹介します。
サイカチ
先日、市貝町椎谷から杉山経由で、那須烏山方面に向けツーリンツの最中に、大きな木とその下に案内板を発見しました。
近づいて見ると、サイカチの木と説明板でした。

市貝町指定天然記念物サイカチの木1
概要
学名は、Gleditsia japonicaで、マメ科ジャケツイバラ亜科サイカチ属の落葉樹です。
本州の河川などに自生しましたが、現在では、希少が樹木です。
幹や枝に は、鋭いトゲがあります。
葉は、偶数羽状複葉で、小葉は楕円形で長さ2cm程度です。
初夏の5月から6月頃に、葉の付け根に花を咲かせます。
秋の10月頃には、三日月型や曲がりくねった20cmほどの豆果が付きます。
皁莢と漢字表記されますが、古称は西海子だったと言われます。

市貝町指定天然記念物サイカチの木
かつては、建築材料や家具などに利用されました、
また薪や炭としても利用されました。

市貝町指定天然記念物サイカチの木2
この木の種には、サイカチマメ虫という寄生虫が寄生しています。
落下した種は、種皮がとても固く数年経過しても自然には発芽しないそうです。
落下した種に、サイカチマメ虫が、種に産卵して幼虫が種を食い破り種内に侵入して、その穴から雨水が浸入し、幼虫が溺死すると共に種皮が破れて発芽するという。
雨水が浸入が少ない場合は、幼虫が種を食い尽くして、発芽できません。
市貝町指定天然記念物のサイカチの木データ
所在地 | 栃木県芳賀郡市貝町杉山 |
樹齢 | 300年以上 |
樹高 | 約20メートル |
枝張り | 東西約24メートル 南北約20メートル |
幹周り | 約3.5メートル |
天然記念物 | 市貝町指定 |
駐車場 | なし |
案内地図
市貝町中心市街地の町役場の東の県道163号を北進し、杉山地区の小貝郵便局の北側のT字路を、県道176号にて北進し、八幡宮と山王寺を過ぎ、最初のT字路を西進約500メートルの旧道沿いに、サイカチの木があります。