栃木県小山市の室町時代初期に築かれたという、小山氏の本城祇園城の2km南西に位置する。祇園城の南を守る出城的な城郭と言われている、鷲城跡(鷲神社)の紹介です。
鷲城跡(鷲神社)
栃木県の南部にある小山市の、JR小山駅から、西進して国道4号を渡ると小山市役所があり、南進して国道50号を渡り、小山総合公園が、思川との間にあり、公園の北東に城跡があります。
現在は、鷲神社として、散歩に訪れる方が、おりますが神社には、生憎駐車場がありません。鳥居下には車止めが有り一般車両は境内に乗り入れは、遠慮した方が良さそうです。(鳥居の脇から侵入可能ですが)小山総合公園に、駐車して散歩がてらに探索することをお勧めします。
築城時期は、明らかではありませんが、西暦1372年に小山義政は武蔵の国太田荘の鷲宮神社を修築して、この神をこの城に勧進して鷲城と名付けたと言われています。この頃、鷲城が築城されたと言われています。
鷲城は、小山氏の本城祇園城の約2kmの南西に位置し、祇園城の南を守る出城的な城郭ではないかと言われています。
東西約400m、南北約600mの城郭を持っていました。
本郭の小口(虎口)である鳥居から中心部の鷲神社まで、200m以上もあります。
城郭内は非常に広大ですが単純構造で、戦国時代の城という感じではなく、南北朝時代の城郭と言ったところです。
鳥居の東は低地で、水堀があったと言われています。
綺麗に、遺構が残るのは、神社から南に降りた所に有ります。
上の画像は、堀切です。
藪化していますが、土塁が残っています。
中心部の鷲神社の本殿の周辺には土塁はなく、北側から西側にかけて思川が流れていて、天延の要塞そのものです。
西暦938~47年の創建と言われています。藤原秀郷が東国下向の折、武蔵国鷲宮明神に平将門討伐を祈願してその後、下野に下向し、下野国小山に鷲宮明神を勧請したのが、当社の創建であると伝えられています。
神社が先に創建され、後から城が築かれたと言うことになります。
鷲城跡データ
所在地 | 栃木県小山市外城 |
名称 | 鷲城跡(鷲神社) |
駐車場 | 小山総合公園駐車場がご利用になれます |
トイレ | 小山総合公園トイレがご利用になれます |
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