栃木県真岡市の根本地区の能仁寺(のうにんじ)を紹介します。
根本山いきものふる里根本山自然観察センターの玄関口にあたる、根本山の麓にあります。
能仁寺(のうにんじ)
能仁寺は、足利尊氏の時代に不識妙宥師の開山で1343年建立されました。
本尊は釈迦如来(県指定文化財)です。
尊氏公から永一千貫の地を寄付され鎌倉円覚寺十利派の一に列し下野の国では、那須の雲厳寺と並んで最高位の寺院となりました。
1419年称光天皇から紫古使に命じて書かせたと伝えられる「関東名鑑」扇額賜ったそうです。
戦国時代末期に二度の火災、その後江戸時代に二度の山崩れになどの災害にあいながら、仏殿(釈迦堂)と扇額は難を逃れたそうです。
仏殿には足利氏の家紋である「丸二引両」が付され尊氏の木造やお位牌が安置されてる、足利尊氏ゆかりの由緒ある寺院です。

能仁寺山門
山門をくぐると釈迦堂が、正面に見えてきます。
室町時代(足利時代)初期の建物は、鎌倉時代と大きく変わっていませんから、相当の古さを感ずる面持ちです。

能仁寺釈迦堂

能仁寺釈迦堂斜め横
重厚ですが、修復を要すと思われます。

能仁寺釈迦堂正面下
釈迦堂の左脇を奥に進むと、本堂があります。

能仁寺本堂
能仁とはお釈迦様の事だそうです。
山門の脇には鐘突き堂がある

能仁寺鐘突き
この鐘は、1873年に当時の宇都宮中学校(現在の宇都宮高校)の建設のため、献納を求められましたが、檀徒一同が献金をして、これを免がれたとのことです。
所在地 | 栃木県真岡市根本55番地 |
電話番号 | 0285-82-4864 |
宗派 | 臨済宗妙心寺派 |
称号 | 大雄山能仁寺 |
銅造 | 阿弥陀如来立像 栃木県指定有形文化財 |
木造 | 迦三尊像 栃木県指定有形文化財 |
銅造 | 鐘 栃木県指定有形文化財 |
釈迦堂 真岡市指定文化財 |
あとがき
公園用の駐車場が利用出来ます。なお駐車場には綺麗なトイレが完備されています。
関連記事