環境省の諮問機関「中央環境審議会」は、この程、野生生物小委員会を開催し、オオタカの生息数が回復したとして、絶滅のおそれがある「国内希少動植物種(希少種)」指定解除を了承しました。
審議会は環境相に答申し、9月の指定解除になる見込みと言う。
オオタカ
オオタカは、大規模開発に反対する自然保護運動の象徴としてきました。
生息数は1984年の日本野鳥の会の調査では、300~400羽台だったが、環境省による2000年代の調査で最大9000羽近くと推測され、環境省が指定解除を検討していました。
オオタカは、1993年に希少種に指定されました。
営巣に適した森林が保護されるなどして、数が増えたと言われています。
環境省によると、個体数の増加を理由とする指定解除は2008年のルリカケスに続いて2例目になります。
オオタカは、指定解除後も、鳥獣保護法に基づき保護・流通・輸出入が規制され、学術研究などを目的としない販売や飼育は禁止されます。
環境省は、長期的な生息状況をモニタリングし、生息数が減少すれば、再指定を健闘するという。
7月~8月の意見公募で、「生息数の調査手法に信頼性がない」との意見や、「里山環境の象徴として、オオタカの役割が失われ、乱開発に繋がると懸念されるため、里山を保護する制度を整備すべきだ」との意見が出されたそうです。
NPO法人保護条例求める
NPO法人オオタカ保護基金(宇都宮市)は、「意見募集で心配の声が上がったにもかかわらず、それへの対応が十分なされず解除された印象がある」と指摘しました。
「オオタカの生息状況は国内各地で異なる。国が希少種から外しても、地域の実情に応じた条例などで保護すべきだ」としています。
コメント
これは嬉しいニュースですね♪
このように解除されるケースがどの程度あるのかしりませんが、増えてくれるのを願うばかりですね。
個体数が増えたことは確かに、良き事ですね。しかし見えない圧力がかかって居ると思わざるを得ませんね。