先日は、記録的に早い雪が関東地方に積もりましたね。例年ですと春は5月に芽欠きを行い、秋は11月初旬に行っていましたが、今年は計画性が悪く、その時期に旅行に出ていましたので、今頃になってしまいました。先日の雪の時は、湿った積雪が松の枝に積もり、枝が大きく曲がり折れはしないかと心配でした。都心部と同じで、雪の降る回数はほぼ同じの当地ですが、雪対策のため剪定作業を、やり過ぎではないかと言うくらいに、今年は行いました。
それにしても早い雪でした、付近の里山は、紅葉からやや枯れ紅葉に移りつつある季節です。
約1月遅れの松の剪定作業
春の芽書きの記事で、述べましたが。松の芽欠き
年2回、松の手入れ
松の手入れは、1年間に2回します。春は芽欠きで、秋には枝の剪定を、基本通りに行っています。
早朝は寒いので、やや遅めの作業開始でしたが、仇にありました、午前中は暖かくて作業環境は、良かったのですが、午後になりやや冷たい風が、時折吹き途中棄権したくなりましたが、何とか2本の黒松だけは終了しました。
作業前(ビフォー)
先日の雪が、この枝をすっぽりと覆いました。松の葉は針葉ですが、密集すれば雪が容赦なく積もります。
松の剪定の基本
松の芽は、中心に1本その周りに4本、合計5本出ます。それを通常は2から3本残して剪定します。幹から外方向に対して、外側に伸びるように枝を残しまた、幹方向の芽は、カットしてます、更に下側になる芽もカットします。すると当然3本残ります、これが通常の剪定の基本です。
残った3本の内の周りの枝に対して影響がある場合の芽をカットします。(周りの枝に重なった芽をカット)影響がない芽で尚かつ、一番勢いのない芽を残します。
勢いがあり伸びの良い芽を残すと、結果伸び過ぎてしまい見栄えが悪くなります。(できの悪い子孫が必ずしも悪い結果にならない)
剪定しながら、古い葉を抜きます、すかすかになって見栄えが良くなります。
因みに松の枝を、芽が残らない状態で途中カットすると、その枝は、幹まで完全に枯れます、芽が無い状態では、活きて行けません。そのために、全数1本の芽に出来ない場合が出てきます、小枝が長すぎる場合などは、複数本残して翌年にカット時期をを延ばします、それにより枝に養分の補給が盛んになり、小枝の付け根付近から小さな芽が出ます。つまりカットする運命の枝(芽)を残す犠牲にする捨て小枝です。
故に、すかすかにするのとは別に、樹勢を調整して、長いもやし状態の枝を増やさないの役目も担っています。
上の方の枝は、勢いが良く太い芽が出ますが、下の方は勢いが無い年寄り状態ですので、下の方は手加減した方が良いです。
剪定後(アフター)
思い切って小枝をカットして、スカスカ状態にしました。
通常は、枝先に芽を2又は3本残すところを1本にしました。
2日本目は、やや手抜き状態です、後日追加剪定する予定とします。
あとがき
五葉の松が、1本ありますが、寒さのせいで本日は作業を終了しました、後日改めて剪定作業をしたいと思います。五葉の松は黒松より繊細で大変長い作業時間になります。