信濃霧山(しなのきりやま)ダッタンそば「そば処黒耀」

桑窪城跡と長久保宿を見学してから、長和町の旧和田町の大門地区に移動しました。

この旅の最大の目的が、やっと本日叶います、それは信濃霧山(しなのきりやま)韃靼(ダッタン)そばの栽培地である、長和町で栽培風景を堪能して、そして韃靼そばを頂くこれが目的でした。

毎年、長和町には訪れてこの韃靼そばを頂いておりますが、栽培地をそして実際に栽培風景を見ていませんでしたので、是非見たいと思いやってきました。

国道152号沿いの、長和町資料館原始古代ロマン体験村の南、緑の花そば館付近に栽培されています。

信濃霧山ダッタンそば栽培地

花も、散り始め実を結ぶ時期に来ているようです。普通のそばに雰囲気は似ていますが、これが韃靼そばです。

韃靼そば

食用にしている蕎麦は大きく2種類ですが、茶色い実のなる普通のそばは、甘みがあることから「甘そば」と呼ばれ、日本をはじめ世界各地で一般的に栽培されています。
実は、外国産のそば粉もたくさん日本に輸入されていますね。

中国山岳地帯で主食

韃靼そばは、別名「にがそば(苦蕎麦)」とも言われ、独特な苦みがあります。
このそばは、中国雲南省、四川省、チベット自治区、内モンゴル地区、ネパールなどの、高度2000メートル以上の山岳地帯で栽培されています。
主要生産地である中国運南省を中心とする高原地帯に住む少数民族の彝族(いぞく)が、韃靼そばを主食にしていて、彼らは生活習慣病の発生率が低く、健康・長寿な民族なのです。

信濃和田町産

韃靼そばは苦みが強く食用には適さないと言われていましたが、平成17年から栽培を開始した、信濃長和町産の「信濃霧山ダッタンそば」は常識をくつがえし、高い成分を保持しながら苦みを抑えたそばに仕上げられました。
標高800mから1400mの霧の降る高原で、農薬や肥料を使わずに自然農法に拘ったそうです。そして食品添加物を一切使わないで良質なそばを提供しています。

韃靼そばの効果

ルチンが、ダッタン蕎麦には普通の蕎麦の100倍も含まれています。

糖尿病・高血圧症・胃腸病・動脈硬化に効果があり、抗酸化作用・抗腫瘍作用・血圧降下作用などがあると言われています。

ルチンは水溶性のためにそば湯に溶け出してしまいますのでそば湯は、必ず飲みましょう。

そば湯に含まれる良質タンパク質、ナイアシン、コリンが肝臓を保護するとともに、解毒作用を促し、アルコールの分解を早めるために、悪酔いしない・2日酔いしないという効果があるようです。

ダッタンそば茶の実で、ご飯を炊くこともできます。

韃靼そばの栄養成分

---韃靼そば普通そば小麦
ナトリウム0.3mg2mg1mg2mg
カリウム405mg410mg88mg80mg
マグネシウム173mg190mg23mg23mg
亜鉛2.28mg2.4mg1.4mg0.8mg
ビタミンB10.64mg0.46mg0.08mg0.1mg
ビタミンB20.12mg0.11mg0.02mg0.05mg
ルチン1800mg15mg00

そば処黒耀

国道152号を北に向け大和橋交差点から、国道142号にて南下します、この街道は中山道で、和田峠(または和田トンネル)を超えると諏訪湖に出られる街道です。

案内地図

和田水力発電所から数百メートルの国道沿いにある、そば処黒耀にて韃靼そばを頂くべく、午前11時の開店に合わせて、やってきました。

こちらのお店は、今回で5度目に訪問になりますが、訪問した時は土曜日の休日で、混雑を避けるべく、開店時間に合わせて来ました。

休日の営業

しかし、すでに3組8人の先客がいました、流石は休日です、長閑な山間に開店間際に凄いですね。

そば処黒耀長和町

そして、韃靼そばのもりを2人前注文して、出来るまで何時も30分から40分程度かかりますので、店の外にいる旨を店員に伝え、愛犬の散歩をしながら、待ちました。

待っている間にも、2組4人の客が入店しました。

そして、時間が来て呼ばれて入店します、するとレジの前に「本日韃靼そば売り切れの案内」あれま、僕たちは超ラッキーかなぁ、平日にしか来たことがないので、売り切れになるとは考えられませんでした。

こうなると、調査しないと気が済みません。

僕「何で朝から売り切れなんですか?材料が入荷しないんですか?」

店員「今日は、朝一番から韃靼そばを注文するお客さんが、連続でいらしたので、打ったたそばが終わっただけ」と言う、多く作り貯めして冷蔵庫に入れておくと不味くなるとのことでした。

僕「粉があっても作らないのですか?何時追加のそばは打つのですか?」

店員「お客さんの状況を見て次を判断しています」

とのこと、入店した人数から大体1バッチ10人前だと想像しますが、知っていれば、次に打つまで待つ旨を伝えて注文すれば、食すことは可能かと思います。まぁそこまでの暇人は多分僕たちぐらいかと思います。
後からのお客さんは、普通そばを注文していました。

そば処黒耀の韃靼そば(もり)

韃靼そばテイスティング

何時ものように、出汁を付けずに、一口頂いてテイステングします。

色は、やや黄色みがかり、コシがとっても強い繋ぎなし、香りなどは、普通そばと違いほぼありません。
甘みは、普通そばには劣るが、若干の甘みを感じます、苦みはほぼ感じられません.

のどごしは、普通そばより入りが良いですね、年寄りには喉が引っかからないで好いかな?。

そして、出汁を付けて頂き、ワサビを入れて頂き、最後に薬味を全部入れた頂きます。どれで食べても好いですね。

そして、食べ終わる寸前に絶妙なタイミングで出されるそば湯、これが上述したように栄養たっぷりです、濃いどろりとして感じがたまりません。二人で2杯ずつ飲みました。

韃靼そばのもりを1人前だけでは、物足りないように感じますが、そば湯のとろみが濃いのでボリューム感があり満腹感に達します。

そば処黒耀の名前の由来

初めて、そば処黒耀を訪れた時、変わった名前なので店員に店の名前の由来を尋ねました。
「縄文時代、長和町周辺は黒耀石の産地で加工して全国に黒耀石を送っていた」とのことでその名を付けたとのことでした。

あとがき

ダッタンぞば緑の花そば館でも、韃靼そばや関連食品また、お土産品などを提供されています。

毎年10月の第2日曜日に「信濃霧山ダッタンそば収穫祭」が行われます。

 

//自動広告 //手動広告