茨城県結城郡八千代町の関東八十八ヶ所第三十八番八町観音の新長谷寺の紹介です。
八町観音の新長谷寺(しんはせでら)
茨城県の結城郡八千代町は、茨城県の北西部にあり関東平野の中心部の田園地帯に立地します。
新長谷寺は、国道125号の北側に位置し、清流鬼怒川の西側に立地します。
由緒
新長谷寺は西暦1232年、当時の領主結城朝光(鎌倉幕府の有力御家人、結城家家祖)が鎌倉から十一面観世音菩薩立像を持ち帰り、御堂を建立し安置したのが始まりと伝えられています。度重なる戦乱で、焼失を繰り返しましたが、その都度再建されました。
寺領は八町歩あったことから八町観音とも呼ばれました。18代結城秀康が越前に移封になると一時衰退しましたが、養父である晴朝が西暦1610年に寺領10石を与えました。
現在の観音堂は寄棟、銅板葺(元茅葺)、平入、桁行3間(11.13m)、梁間3間(11.13m)、江戸時代のこの地方の真言宗寺院建築として貴重なものとして棟札1枚、建造仕様書板2枚と合わせて、西暦1994年に八千代町指定有形文化財に指定されています。
本尊の木造十一面観世音菩薩立像(鎌倉時代、檜材、寄木造、像高・180cm、玉眼嵌入、素地)は運慶作とされ日本三大長谷観音の1つに数えられ安産、子育て、厄除けなどの御利益があると信仰され西暦2008年に茨城県指定文化財に指定されています。
八町観音
鎌倉時代の建造物の様式が、はっきりと見て取れ素晴らしかったですが、コンデジではお伝えすることが難しいですね、残念です。観音堂は八千代町の指定有形文化財です。
本尊の木造十一面観世音菩薩立像は茨城県の指定有形文化財になっています。
本堂
現在の本堂は、1998年に再建されたものです。
新長谷寺データ
所在地 | 茨城県結城郡八千代町八町149 |
電話 | 0296-48-0304 |
称号 | 新長谷寺 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
茨城県指定有形文化財 | 木造十一面観世音菩薩立像(本尊) |
八千代町指定有形文化財 | 新長谷寺観音堂 |
八千代町指定有形文化財 | 絹本着色両甲大曼陀羅 |
八千代町指定有形文化財 | 木造十一面観世音菩薩立像(御前立仏) |
八千代町指定有形文化財 | 板碑 |
駐車場 | あり |
トイレ | あり |