栃木県芳賀郡益子町にある地蔵院の紹介です。
地蔵院(じぞういん)
益子町上大羽は栃木県南東の国道123号と交差する県道1号を経て県道230号、297号、262号沿いにあり、集落の一番奥に立地します。
先に紹介しました、尾羽館(綱神社・大倉神社)「栃木県益子町」に深く関わりのある寺院です。
真言宗の智山派の寺院で大羽山の山号です、1194年宇都宮城主の宇都宮朝綱が建立した、阿弥陀堂が起源だそうです。当初は宇都宮家の菩提寺として尾羽寺と称しましたが、現在は真言宗の寺院に成りました。
側柱は角柱で、内部は円柱です、阿弥陀堂式の平面を構成します。
柱間寸法8尺4分で、斗拱は二手先組、つなぎ虹梁先を肘木に作りだし斗拱を組み込みます。
内陣格天井中央一部折上天井、花鳥、飛龍、鳳凰の彩色画が填められて居ります、鏡板長押びわ材彩色仕上げです。
来迎柱2本は後寄りに立て、前方に須弥壇を設け、春日厨子を安置します。
春日厨子は鎌倉時代の作と見られ毛彫り金具等優雅です。
内陣格天井中央一部折上天井、花鳥、飛龍、鳳凰の彩色画が填められて居ります、鏡板長押びわ材彩色仕上げです。
来迎柱2本は後寄りに立て、前方に須弥壇を設け、春日厨子を安置します。
春日厨子は鎌倉時代の作と見られ毛彫り金具等優雅です。
地蔵院本堂は、尾羽寺の阿弥陀堂を移築したと伝えられています。
移築したのは、1542年との記録が残っているそうです、依ってこれ以前の室町時代中期頃に建てられたものと考えられています。
天然記念物 菩提樹(ぼだいじゅ)
昭和52年7月18日指定、しなのき科シカキ属 推定樹齢500年
中国中部原産で寺院の庭に良く植えられる、落葉高木
若枝や葉裏に灰白色の星状毛が密集します、葉は長さ5から10センチメートル、表面無毛で葉は初夏にとても香りが良いとのことです。
釈迦が、木下で悟りを開いたと言われている菩提樹は、インドボダイジュでくわ科のもので本種とは、別な物で葉形が似ているだけだそうです。
天然記念物 糸桧葉(いとひば)
昭和60年2月15日指定、ひのき科ヒノキ属 推定樹齢600年
植物学的には、ヒヨクヒバ、観賞用として庭園にサイバイされる常緑樹で、サワラの変種で小枝がや細枝が長く伸びて糸のように垂れ下がるのが特徴です。
地蔵院データ
所在地 | 栃木県芳賀郡益子町上大羽945−1 |
電話 | 0825-72-0813 |
称号 | 地蔵院 |
宗派 | 真言宗 智山派 |
山号 | 大羽山 |
本尊 | 地蔵菩薩 |
あとがき
地蔵院から東(山側)に数百メートルの所に堂ケ入沢公園があります、雨巻山の登山口にも成っています、トイレ付きの広い駐車場が完備されております、地蔵院にお立ち寄りの際は、公園でお寛ぎくださるよう願います。
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