200系ハイエースのスライドドアの異音対策と通常のメンテナンスについて述べさせて頂きます。
スライドドアのメンテナンス
室内側のグリースは拭き取り異物付着対策
室内側の新車購入時にグリースをたっぷり塗布してある、ローラですが、勿論潤滑のために施したあります。
しかし、これは異音を発生させない為に一役かっています。
少しぐらいローラーが軋んでもあれだけたっぷり塗布してあれば、音を吸収していると思われます。
しかし、問題もあると思います。
ステップは、外から上がり降りするところです。
そのステップの下側にあるローラーには、靴で運んできた砂や泥、塵埃などが必ず時間経過でグリースに付いて混ざり砂入りのグリーリースに成っているのが現状ではないでしょうか。
僕は、グリーリースをウエスで拭き取り、シリコン系のスプレーを塗布しています。
異物付着が無くて、見た目はとても良いし、滑りも何の問題も起きていません。
外側ガイドレール清掃メンテナンス
外側のステンレス製のガイドレールも、外のため砂や泥、塵埃などが必ず付着してしまします。
それを気づかずに開閉を繰り返すとローラーに砂が噛み表面が傷つき、違和感のあるゴツンゴツンとしながらスライドするように成ってしまいます。
どうしても気になるような違和感がある場合は、ヤスリで削るか交換に成ります。
メンテナンスとしては、常にレールを綺麗に掃除して、同じくシリコン系のスプレーを塗布します。
特に気をつけるヶ所は、前方のスライドドアとの間、直近のレールがカーブしているヶ所に、異物が付着し易いので、こまめにその箇所はチャックして掃除、スプレー塗布します。
異音対策上側
異音の調整方法ですが、ハイエースのスライドドアの調整用は上の方にあるキャッチャー1ヶ所を前後にボルトを緩めスライドして調整します。(室内側又は、外側へ)
内側にアジャスト(スライド)するときつくなりガタが無くなる方向です。
あまりきつくし過ぎないように、少しずつずらしたほうが良いと思います。
きつすぎると、キャッチャーのスライドスリッドのガイド用ピンが折れて、一点支持のボルトでは、回転してしまい、密着しなくなります。経年劣化でも折れます。新品と交換を要します。
社用車で説明します。左側スライドドアのキャッチャーをアジャストしているところです。
正常なキャッチャー
上の画像に、黒いプラスチックのパーツの左上にスリッドが見えますが、それにプラスチック成形したガイドピンがあり、ボルト一点支持の回り止めになっています。
室内側方向にスライド調整すれば、きつく締まるようになります。ドアを全閉にした状態で、スライドドアの上部外側を軽く押してみて、コトコトと音が出なければOKとして、内側にスライドし過ぎると、ガイドピンが折れる確率が上がります。
不良キャッチャー折れたガイドピンの状況
右側スライドアのキャッチャーは、使用頻度と経年劣化により(締め付けは正常でも)折れました、こうなるとボルトをきつく締めても、回転してしまい、キャッチャーの役目を果たしませんから交換しましょう。
調整後、定規をあてて、ドアの出方を見ます、ドアがボディーより若干ひっこむ方向にしました。
ハイエースに風の抵抗など関係ないと言われそうですが、少しでも減らせるなら、やる価値はあります。
下側異音対策
それでも、異音が消えないことがあります。
下の方にあるキャッターにアジャスト機構はスライドドア側にありますが、固定側の(オス)が減らない限り、起こる確率は極めて低いですが、あえて実行するのであれば、下のローターの位置を、室内側にずらせばキャッチャーとの位置関係が変化します。
少しずつ調整してくださいね。反対に堅すぎて(当たりがきつくて)違和感がある場合は、元に戻す作業をします。
あとがき
DXには、標準でスライドアイージークローザーの設定がないため、勢いよく締めないと半ドアになり、締め直しなど負担が掛かりすぎが原因かと思われます。
スライドドアの異音でお悩みの、200系ハイエースのオーナーの皆様、試してみる価値はあると思います。
また、異音が出ていなくても、調整した方が良い場合があります。
ピラーとスライドドアの出方が、フラットかスライドドアが少し奥が理想です、時々スライドアが外に出ている車両があります。
上側のキャッチャーの調整で容易に出来ます。
合わせて見直してはどうでしょうか。
関連記事
バックドアの内側にについている紐状のバンドで引いて自分の腰の高さほどで、バックドアの下の方に持ち替えて押すようにして閉じます。
すると必ずと言っていいほど半ドアになります。
同型のオーナーや使用者は、経験していると思います。
下のリンクは後付のイージークローザーを取り付けた記事です。